次にヒットするエンタメをタレント、マンガ・アニメ、ゲームなどメディア別でランキング~タレントでは『篠塚大輝』、マンガでは『極楽街』が首位獲得
公開日: 2025/10/23
エンタテイメントビジネスにおいて、次にヒットするエンタメブランドの見極め・予測を行うことは非常に重要です。そのためには、現状のファンの規模、心理、そして支出などの行動を客観的なデータに基づき分析する必要があります。そこで、当社が2022年1月から約4年間にわたって蓄積している推し活を定量的に測る「推しファン」データ(※1)に着目。それらを用いて、今後1年間でヒットする可能性が高いエンタメブランドを予測しました。
※毎月約3万人、全国に住む15~69歳の男女に対して、メディアを横断し「いま、推しているエンタメブランド」に関する大規模調査を実施。その「エンタメブランド」についてどのような考えや行動をしているのかを調査しています。
- 「タレント・音楽・ネット動画」:1位は『篠塚大輝』、『ジュニア』所属グループが多数ランクイン
- 「アニメ・マンガ・本」:『極楽街』が首位獲得
- 「ゲーム」:TOP3は『ワールドダイスター』『恋と深空』『AFK:ジャーニー』
- 「キャラクター」:『ラブブ』が首位、『エスターバニー』『らぶいーず』などがランクイン
- ヒットポテンシャルの評価モデルを解説
「タレント・音楽・ネット動画」:1位は『篠塚大輝』、『ジュニア』所属グループが多数ランクイン
第1回では、メディアを区分せず、ヒット予測の総合ランキングを見てきました。次に、「タレント・音楽・ネット動画など」「アニメ・マンガ・本」「ゲーム」「キャラクター」のメディア別に、ヒットポテンシャルが高いエンタメブランドを抽出します。以下は、「タレント・音楽・ネット動画」の2026年ヒット予測ランキングです。
※クリックして拡大
「アニメ・マンガ・本」:『極楽街』が首位獲得
※クリックして拡大
「ゲーム」:TOP3は『ワールドダイスター』『恋と深空』『AFK:ジャーニー』
※クリックして拡大
特筆すべき点として、「ゲーム」の10位に語学学習アプリ『Duolingo』がランクインしていることが挙げられます。同エンタメブランドは、学習アプリであるものの、ゲーミフィケーションを取り入れているのが特徴。「エンタテイメント」としてのファン層拡大のポテンシャルがみてとれます。
「キャラクター」:『ラブブ』が首位、『エスターバニー』『らぶいーず』などがランクイン
※クリックして拡大
「キャラクター」の1位には、中国発の『ラブブ』がランクインしています。前回のデータ集計時の6月から8月にかけて推しファンが大幅に増加。ただし、9月調査時の「推しファン人数」が減少しているため、今後人気を持ち直せるか注目されます。
ヒットポテンシャルの評価モデルを解説
本ランキングは、エンタメブランドへのファン心理や、行動変数の値が基準値(同ジャンルでの平均値)を超えていた場合、1年後に「推しファン人数」がどの程度伸びているかという、「伸び率」を指標化したスコアモデルを構築し、各エンタメブランドに当てはめ、合計スコアの高い順にピックアップしたものです。
「タレント・音楽・ネット動画など」や「アニメ・マンガ・本」などのメディアによって、1年後の「推しファン人数」に寄与するファン心理や行動変数の傾向は大きく異なるため、メディアごとにモデルを構築しています。
例として、下記の「タレント・音楽・ネット動画など」のヒットポテンシャルのスコアモデルを見てみます。棒グラフの数値は、「推しファン人数」の伸び率への寄与度を指標化したもので、数値が大きいほど推しファン拡大への寄与度が高いことを表しています。「タレント・音楽・ネット動画など」では、「友達や家族に積極的に宣伝・お薦めしている」や「他に好きな人に出会うと、うれしくなる」といったファンコミュニティ拡大に貢献するようなファン心理が形成されていると、その後の「推しファン人数」の伸びに大きく影響することを示しています。
※クリックして拡大
一方、「ゲーム」では対照的に「このコンテンツを好きなことに、うしろめたさ・恥ずかしさを感じる」というファン心理がヒットに与える影響度が高くなります。このように、メディアごとにヒットに寄与する行動・心理が異なっています。また、「気が付くとこのコンテンツのことを考えている」の影響度も高く、ゲームへの常習性がヒットに影響することがうかがえます。
「マンガ・本」では「関連グッズを持ち歩いている」「これ以上、人気が出たら寂しい」、「キャラクター」では「このコンテンツを好きなことに、うしろめたさ・恥ずかしさを感じる」「これ以上、人気が出たら寂しい」「関連グッズを持ち歩いている」といったファン心理の影響度が高くなっています。自分だけが知っていて身近に感じていたいという気持ちにさせるエンタメブランドがヒットポテンシャルを秘めていると考えられます。
そして、「アニメ」では「有名になる前から応援していた」「友達や家族に積極的に宣伝・お薦めしている」や「他に好きな人に出会うと、うれしくなる」の影響度が高く、アニメ化前からのファンが、周囲に“布教”するような心理がヒットに重要となっています。今後のヒットに影響するファン心理の傾向は、メディアによって異なっており、ヒットのためには訴求するファン心理をメディアごとに適切に切り分けることが重要だと考えられます。
このように「推しファン」の心理・行動データを把握することで、ヒットポテンシャルが高いエンタメブランドの見極めに役立てることができます。
毎月約3万人、全国に住む15~69歳の男女に対して、メディアを横断し「いま、推しているエンタメブランド」に関する大規模調査を実施。エンタメブランドの価値をメディア横断でとらえ、<推しファン人数><支出金額><接触日数>を集計しているほか、これらの値から総合指標<推しエンタメブランド価値(単位:GEM)>を算出しています
- 第1回:今後1年間のヒットエンタメをデータで予測~『極楽街』が1位、『timelesz』メンバーが上位にランクイン
- 第2回:次にヒットするエンタメをタレント、マンガ・アニメ、ゲームなどメディア別でランキング~タレントでは『篠塚大輝』、マンガでは『極楽街』が首位獲得
新着記事
-
海外アニメファン動向を2000万人のデータで解析、国産アニメをグローバル展開する「次の一手」とは ~AnimeJapan 「MyAnimeList」セミナーレポート~
(2026/04/10) -
WBC効果で利用者30%増、継続意向は高くはないが、「能動的に利用」の割合が高い~Netflixの利用者構造をデータで読み解く
(2026/04/10) -
日本アーティストのグローバル展開を加速させるWeverse:「スーパーファン」を育成するプラットフォーム戦略
(2026/04/07) -
『ポケモン』が周年・新規タイトル、『WBC』が開幕で推しファン人数・支出金額が急増~2026年3月エンタメブランド調査結果
(2026/03/30) -
「推しファン」は何にお金を使うのか(後編)~「コンサート・ライブ・フェス」「音楽」「ファンクラブ」など、年代別・ファンスケール別の支出傾向を分析
(2026/03/23)
新着ランキング
-
音楽アーティスト リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2026/04/23) -
マンガ リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2026/04/23) -
映像 リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2026/04/23) -
定額制動画配信サービス 週間リーチptランキングTOP20【最新週】
(2026/04/23) -
メディア横断リーチpt 急上昇TOP10【最新週】
(2026/04/23)
アクセスランキング
(過去30日間)
-
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10【最新週】
(2026/04/20) -
音楽アーティスト リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2026/04/23) -
WBC効果で利用者30%増、継続意向は高くはないが、「能動的に利用」の割合が高い~Netflixの利用者構造をデータで読み解く
(2026/04/10) -
定額制動画配信サービス 週間リーチptランキングTOP20【最新週】
(2026/04/23) - ランキング ジャンル別一覧
-
『Mrs. GREEN APPLE』首位独走、『HANA』デビュー年にTOP20入り~2025年メディア横断で最も聴かれた音楽アーティスト
(2025/12/25) -
海外アニメファン動向を2000万人のデータで解析、国産アニメをグローバル展開する「次の一手」とは ~AnimeJapan 「MyAnimeList」セミナーレポート~
(2026/04/10) -
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10(2026年3月27日~3月29日)
(2026/03/30) -
2025年の定額制動画配信市場規模は成長が再加速し6,000億円超え、Netflixがシェアをさらに伸ばし7年連続首位
(2026/02/25) -
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10(2026年3月20日~3月22日)
(2026/03/23)