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【イベントレポート】東宝・GENDAが語る「推しエンタメブランドスコープ」のビジネス活用 ヒットを仕掛ける現場が明かす、“推し”の熱量を可視化する本質的なエンタメ価値

2025-07-01

エンタテイメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners株式会社(ジェムパートナーズ、所在地:東京都港区、代表取締役:梅津 文)は、2025年6月27日(金)に『推しエンタメブランドスコープ 活用事例トークイベント』を開催いたしました。

本イベントでは、同サービスを導入しているGENDAおよび東宝の担当者に加え、エンタメ社会学者の中山淳雄氏(株式会社Re entertainment代表 / 慶應義塾大学講師)をゲストに迎え、生活者の“推し”に対する態度変容や『推しエンタメブランドスコープ』の活用方法に関して現場目線でのトークセッションを行いました。

「“推し”は社会を写す鏡」、代表・梅津の『推しエンタメブランドスコープ』への想い

当イベントは、GEM Partners代表・梅津 文によるプレゼンテーションからスタート。エンタメ領域を横断して毎月約3万人への自由回答調査を行い、「推しファン人数」「支出金額」「接触日数」といった多角的指標で“推し”の熱量を可視化する『推しエンタメブランドスコープ』の基本構造を紹介しました。「メディアコンテンツビジネスは、視聴率や興行収入といった1次的な数値で評価されがち。しかしそれだけでは、ファンの熱狂やヒットの可能性を見誤ってしまう。そこで私たちは、メディアを横断したエンタテイメントブランドビジネスとしてとらえなおし、“推し”という観点から、ファンの支出・人数・接触日数を指標化することで、より本質的なエンタメ価値を可視化しようとしています」と、『推しエンタメブランドスコープ』開発への想いや意義を語りました。

エンタメ社会学者の中山淳雄氏は「もはやコンテンツ単体ではなく、ブランドとしてIPを見るべき時代。“推し”は、社会の変化を映す指標でもあり、人々が何に惹かれ、どう共鳴しているのか。そこを定点観測できる構造は、新しいマーケティングや商品開発、IP投資にもつながる」とコメントしました。

活用事例とともに語られた、エンタメ企業の“推し活”戦略

トークセッションでは、株式会社GENDA データインテリジェンス室 室長/株式会社GENDA GiGO Entertainment 執行役員CDO 兼 DX推進室 室長 松沼雄祐氏、東宝株式会社 映画調整室 白藤清純氏が登壇。それぞれの立場から、「推しエンタメブランドスコープ」導入の背景、業務への組み込み方、現場での評価について語られました。

GENDA 松沼氏は「特にクレーンゲームのように景品選定が売上に直結する業態では、IPの選び方が極めて重要」と強調。「市場規模が大きいにもかかわらず供給が少ないIPや、これからヒットしそうな兆しを持つIPを見つけるのに、このツールが大きな武器になる」と語りました。加えて「過去の売上実績ではなく、未来の熱狂を先回りして捉える分析ツール」と位置づけ、現場での判断軸として活用している具体例も共有しました。

一方、東宝 白藤氏は「作品の選定やキャスティング、さらには宣伝戦略において、“誰にどう刺さるのか”を、感覚だけでなくデータで補強できる点が社内で評価されている」と発言。特に、メディア接触日数が見えることで、どの接点でファン化が起きているかを把握できるようになったとし、両社共に『推しエンタメブランドスコープ』を“熱狂の予兆”と捉え、実務の中に取り入れる重要性が強調されました。

中山氏は「生活者の価値観の変化や、IPとの向き合い方を定点で見ることができる。これは社会的にも非常に意味がある」とし、梅津からは「とても嬉しい。データを通じて、現場の実務と経営判断の間に共通言語を作りたい。このツールがその橋渡しになっている」と活用の広がりに喜びを示していました。

新機能『推しヒット分析』も披露、より高度なファン構造理解へ

イベント終盤には、『推しエンタメブランドスコープ』の新機能として、推しファンの熱量の変化を基にヒット度合いを多彩な切り口で把握できる『推しヒット分析』が披露されました。

『推しヒット分析』について、「ヒットの兆しや、拡大フェーズのIPを定量的に把握」するための活用イメージが提示され、中山氏は「これは、“バズっているからOK”という発想とは明確に違う。一過性で終わるか、持続的に広がるか、その違いをちゃんと見ることができる」と話し、データ活用の今後を語りました。

今後の展望

GEM Partnersでは、『推しエンタメブランドスコープ』を軸とした生活者インサイトの高度化と共有を進め、今後もエンタメ業界を超えた活用促進を図ってまいります。また、業種横断の共同研究やトライアル連携、プロモーション支援など、多様なパートナーとの取り組みを拡大していく予定です。

<推しエンタメブランドスコープ>
毎月約3万人、全国に住む15~69歳の男女に対して、「いま推しているエンタメブランド」に関する自由回答形式の大規模調査を実施。エンタメブランドの価値をメディア横断でとらえ、「推しファン人数」「支出金額」「接触日数」を集計し、総合指標「推しエンタメブランド価値(単位:GEM)」として可視化しています。
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<会社概要>
会社名:GEM Partners株式会社
設立:2008年3月17日
代表取締役:梅津 文
所在地:東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル8F

    事業内容:
  • データプラットフォームサービス
  • リサーチサービス
  • デジタルマーケティング・広告代理業
  • メディア運営

コーポレートサイト:https://www.gempartners.com/

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