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Prime Video、Netflix、U-NEXTほか25年上半期サービス横断調査、首位はアニメ『薬屋のひとりごと』、実写1位は『イカゲーム』
公開日: 2025/07/04

特集:2025年上半期リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽・メディア横断) 第1回

映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽などのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価できる指標“リーチpt※1”をもとに、2025年上半期※2のランキングを発表いたします。メディア横断をはじめ、これまで把握が難しかったサービス横断、デジタル・アナログ横断で真のリーチを把握できるのが本指標の特徴。特集第1回は、定額制動画配信サービスに注目し、コンテンツ別TOP20とともに、視聴サービス別構成比も明らかにしました。

※1:リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触したのべ人数を集計期間で合計した値。日本国内在住の男女15歳から69歳を対象に、毎月延べ10万人規模で調査を実施
※2:集計期間:2025年1月第1週(2024/12/30~2025/1/5)~6月第4週(2025/6/23~6/29)

定額制動画配信サービス 2025年上半期ランキングTOP20
『薬屋のひとりごと』年間級のptを集めて首位、実写TOPはNetflix『イカゲーム』

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上記は単一のサービスではなく、サービス横断で集計した定額制動画配信サービスのコンテンツ別リーチptランキングTOP20です。2025年上半期で首位を獲得したのは『薬屋のひとりごと』でした。1月に始まったアニメ第2期の2クール連続配信により、リーチptを急激に伸ばし、上半期で6,527ptを集めました。24年の年間ランキング1位の獲得ptは6,897ptであることから(24年ランキング)、上半期のみで年間1位に迫るptを集めた本作の勢いがみてとれます。視聴サービス構成比をみると、Prime Video(50%)、Netflix(23%)、dアニメストア(8%)となりました。

2位は『名探偵コナン』で、本作も上半期のみで5,083ptを集めました。リーチptの推移をみると、新作映画『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が4月18日に劇場公開されたタイミングでリーチptが躍進。過去の劇場版への視聴も誘引されたと考えられます。視聴サービス構成比をみると、Prime Video(40%)、Netflix(27%)、Hulu(13%)でした。

TOP20中16作品がアニメで占めるなか、実写ドラマで健闘したのは5位の『イカゲーム』。Netflixオリジナルの人気韓国ドラマで、24年末のシーズン2、6月27日のシーズン3配信開始により、リーチptが高まりました。そのほか、17位に日本テレビ系ドラマ『ホットスポット』、19位にNetflix独占配信のオーデイション番組『timelesz project -AUDITION-』、20位に『プロ野球』が入りました。※アンケートのため視聴サービス構成比には誤回答を含む

2025年上半期、最も視聴されたサービスはPrime Video

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2025年上半期に最もリーチptを稼いだ定額制動画配信サービスは、Prime Videoでした。同サービス内に絞ったコンテンツ別ランキングでは、1位『薬屋のひとりごと』、2位『名探偵コナン』、3位『機動戦士ガンダム』となりました。2位はNetflixで、サービス内ランキングTOP3は、『イカゲーム』『薬屋のひとりごと』『名探偵コナン』の順。3位はU-NEXTで、同TOP3は『名探偵コナン』『薬屋のひとりごと』『水曜日のダウンタウン』となりました。

出典:「エンタメリーチトラッカー
映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽でのエンタメ接触について、第三者の立場から共通指標を提供。メディア横断の統合リーチやメディア・サービス単位のリーチ比較・評価を可能にしました。全国に住む15~69歳の男女に対して、日次で調査、週次で集計(毎月のべ10万人規模)。
特集:2025年上半期リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽・メディア横断)
  • 第1回:Prime Video、Netflix、U-NEXTほか25年上半期サービス横断調査、首位はアニメ『薬屋のひとりごと』、実写1位は『イカゲーム』