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世界最大級のアニメイベント「Anime Expo 2025」、ロサンゼルスで開催—過去最多41万人が熱狂した4日間
公開日: 2025/07/18

特集:AnimeExpo 2025 第1回

米ロサンゼルスで日本のアニメやマンガなどのポップ・カルチャーに特化した北米最大級のコンベンション「Anime Expo」が7月3日から6日にかけて開催されました。運営団体SPJA(The Society for the Promotion of Japanese Animation)によると、世界65カ国以上から延べ41万人以上が来場し、過去最多の来場者数を記録したとのこと。本特集では、現地の様子や注目のイベントについてレポート。
第1回は、会場全体と各企業による展示エリアを紹介します。

※本記事で触れられている内容は2025年7月時点の情報です。

《目次》

 

 

さらに広がるAnime Expo、来場者数過去最多41万人を記録


Anime Expoは、1992年に始まって以降現在も拡大を続けています。巨大なロサンゼルス・コンベンションセンター一帯で、ライブコンサート、アニメのプレミア上映や限定上映、コスプレショーケース、特別ゲストによるパネルなど、1,300時間以上に及ぶ多彩なプログラムが実施され、世界から日本のアニメ、ゲーム、ファッション、アート、音楽のファン、クリエイター、業界関係者が集まりました。SPJAによると、ホテル、レストランのほか、ロサンゼルス市にもたらした経済効果は1.1億ドルを超えたとされ、昨年は世界64の国と地域から40.7万人が来場し、経済効果は1億ドルを超えたとの発表だったため、今年はさらに規模が拡大したと言えます。


さらに、昨年に比べイベント会場の規模もアップグレードしました。『機動戦士ガンダム』『僕のヒーローアカデミア』『鬼滅の刃』など、人気シリーズのパネルやプレミアイベントの多くが、7000人収容可能なPeacockシアターで開催されました。昨年までは、これらの人気イベントもそのほかのイベントと同様に、コンベンションセンター内の大ホールで実施されていたものが多く、今回Peacockシアターでの開催により収容人数が増え、音響やメインステージの視認性、出入りのしやすさなどが格段に上がりました。


また、現地は例年どおり活況で、多くのイベント入場に際しては長蛇の列ができていました。会期中、初対面ながら好きなアニメについて語り合うコスプレイヤーの姿、企業による展示ブースでキャラとの交流体験やグッズ売り場を楽しむファンの姿が見かけられたほか、クリエイターによるオリジナル作品や、ファンアートを頒布するアーティスト・アレイにも多数の人が集まり、会場は高い熱を帯びていました。

 

出展ブース、アーティストアレイの様子

出展ブース

出版・映像制作プロダクション、グッズメーカーや小売業者各社が出展し、ファンに向けた体験ブースとグッズ販売を実施
『進撃の巨人』の超大型巨人
『鬼滅の刃』から無限城をイメージした展示
TOHO animation STORE
MAPPA
GENDAはクレーンゲームを展示
Netflixは大ヒット『SAKAMOTO DAYS』とともにゲーム版『イカゲーム』をPR
『原神』で知られるHoYoverseのブースにも多くの人が集まっていました

アーティストアレイ

アーティストやファンの作品を頒布するアーティスト・アレイ
各サークルではイラストやグッズなどを頒布

多彩なコスプレをする来場者

『呪術廻戦』

取材・文:梅津 文

特集:Anime Expo 2025