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『薬屋のひとりごと』が総合首位、実写1位は『イカゲーム』~2025年定額制動画配信サービス横断調査
公開日: 2025/12/25

2025年リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽・ラジオ・総合) 第1回

映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽、ラジオなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価できる指標“リーチpt※1”をもとに、2025年※2のランキングを発表いたします。特集第1回は、定額制動画配信サービスに注目し、コンテンツ別TOP20とともに、視聴サービス別構成比を明らかにしました。

※1:リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触したのべ人数を集計期間で合計した値。日本国内在住の男女15歳から69歳を対象に、毎月延べ10万人規模で調査を実施
※2:集計期間:2025年1月第1週(2024/12/30~2025/1/5)~12月第1週(2025/12/1~12/7)

定額制動画配信サービス 2025年ランキングTOP20
『薬屋のひとりごと』が総合首位に躍進、実写1位はNetflix『イカゲーム』

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上記は、サービス横断で集計した定額制動画配信サービスのコンテンツ別リーチptランキングTOP20です。2025年の首位を獲得したのは『薬屋のひとりごと』でした。1月に始まったアニメ第2期の2クール連続配信によりリーチptを急激に伸ばし、前年比約3,500pt増の7,922ptを獲得。前年5位から上昇しました。視聴サービス構成比をみると、Prime Video(48%)、Netflix(23%)、dアニメストア(8%)となっています。また、TVアニメ第3期の第1クールが2026年10月から、第2クールが2027年4月から配信されることが発表され、来年以降のリーチ拡大にも期待が高まります。

2位にランクインしたのは7,535ptを集めた『名探偵コナン』。新作映画『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の4月公開前後の調査で、リーチptが大きく伸長しました。過去作の復習視聴が行われたと思われます。視聴サービス構成比をみると、Prime Video(41%)、Netflix(26%)、Hulu(12%)でした。

TOP20中15作品をアニメが占めるなか、実写ドラマの『イカゲーム』が7位にランクイン。Netflixオリジナルの韓国ドラマで、24年末にシーズン2、6月27日にシーズン3が配信され、リーチptが高まりました。そのほか、12位に6月から韓国ドラマの日本版リメイクが配信された『私の夫と結婚して』、16位に『プロ野球』、17位に『FBI: 特別捜査班』、20位に9月から『劇映画 孤独のグルメ』のPrime Video独占配信が始まった『孤独のグルメ』が入りました。※アンケートのため視聴サービス構成比には誤回答を含む

視聴サービスランキングTOP10
Prime Videoが前年から大幅pt減も首位獲得

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2025年に最もリーチptを稼いだ定額制動画配信サービスは、89,866ptを集めたPrime Videoとなりました。前年と比べると1万pt以上減少したものの、2年連続で首位を維持しました。同サービス内に絞ったコンテンツ別ランキングでは、1位『薬屋のひとりごと』、2位『名探偵コナン』、3位『機動戦士ガンダム』となりました。

2位はNetflixで、前年から約3,000ptリーチを伸ばしました。サービス内ランキングTOP3は、『イカゲーム』『名探偵コナン』『薬屋のひとりごと』の順となっています。3位のU-NEXTも、前年から約3,000pt増加。同TOP3は『名探偵コナン』『水曜日のダウンタウン』『薬屋のひとりごと』という結果になりました。

出典:「エンタメリーチトラッカー
映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽でのエンタメ接触について、第三者の立場から共通指標を提供。メディア横断の統合リーチやメディア・サービス単位のリーチ比較・評価を可能にしました。全国に住む15~69歳の男女に対して、日次で調査、週次で集計(毎月のべ10万人規模)。
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