マンガ『ONE PIECE』が電子・紙横断で首位～2025年最も読まれたマンガを媒体横断で調査

公開日: 2025/12/25

映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽、ラジオなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価できる指標“リーチpt^※1”をもとに、2025年^※2のランキングを発表いたします。特集第3回は、マンガにおける紙・電子横断、サービス横断で最も読まれたエンタメブランド及び、最も利用された電子サービスを明らかにしました。

『ONE PIECE』が紙・電子横断で他を引き離し2年連続首位
紙媒体でのリーチが6割超とTOP20最大

上記は「電子コミックの単行本」「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」「紙の単行本」「紙のマンガ・コミック雑誌」の4媒体を横断して調査したマンガのリーチptランキングです。2025年の年間1位は前年に引き続き『ONE PIECE』となりました。獲得リーチptは19,484ptと、2位と倍以上の差をつけています。同作が最も読まれている媒体は「紙の単行本」で39%、次いで「紙のマンガ・コミック雑誌」の24%と6割以上が紙媒体での接触で、TOP20で最も多い割合となりました。2位の『キングダム』、3位の『鬼滅の刃』、4位の『名探偵コナン』も紙媒体での接触割合が多く、約半数以上を記録しています。

一方、5位の『薬屋のひとりごと』、6位の『ダンダダン』は電子と紙の割合が逆転し、電子媒体での接触が6割以上。特に『ダンダダン』は「電子コミックの単行本」が21%、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」が63%と8割超が電子媒体での接触という特徴的な傾向がみられました。

電子・紙の媒体別最も読まれたマンガTOP20
『ONE PIECE』が全媒体で首位達成、『SAKAMOTO DAYS』『あかね噺』は「紙・雑誌」で上位に

上記は電子・紙の4媒体それぞれの2025年の年間リーチptランキングです。『ONE PIECE』は前年、「電子コミックの単行本」「紙の単行本」「紙のマンガ・コミック雑誌」で首位を獲得しましたが、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」では2位でした。しかし今年、すべての媒体において首位を獲得。総合とともにランキングを制覇し、圧倒的な人気をみせつけました。

媒体別にみると、「電子コミックの単行本」の2位には、『キングダム』がランクイン。利用した同媒体の内訳をみると、「LINEマンガ」23%、「ピッコマ」が18％、「楽天Kobo」が10%、「Kindle」が8%となっており、複数のサービスで幅広く読まれていることが分かります。一方、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」の2位には、前年9位だった『ダンダダン』がランクアップ。同媒体の内訳をみると「少年ジャンプ+」が92%となりました。

「紙：マンガ・コミック雑誌」に注目すると、他のランキングに登場しないエンタメブランドが上位に入りました。TOP10では6位の『SAKAMOTO DAYS』、8位の『あかね噺』が該当し、どちらも集英社「週刊少年ジャンプ」連載作品となりました。

2025年に最も読まれた電子媒体を調査
「単行本」「雑誌・メディア/サービス」ともに「ピッコマ」が2年連続首位

上の図は、電子媒体の「単行本」「雑誌・メディア/サービス」における2025年の年間リーチptをサービス別に集計し、順位付けしたランキングです。「電子コミックの単行本」では1位に『ピッコマ（25,270 pt）』、2位に『LINEマンガ（23,499pt）』がランクイン。ともに3位以下に倍以上の差をつけています。「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」では、こちらも『ピッコマ』が1位を獲得。続く2位は『少年ジャンプ+』、3位に『LINEマンガ』が入りました。『ピッコマ』は電子媒体の「単行本」「雑誌・メディア/サービス」の両ランキングで2年連続の首位獲得となりました。

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