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2025年「日本アニメ産業市場規模」が史上最高値を更新、前年比115.8%で国内外市場ともに増加~TIFFCOM2026
公開日: 2026/10/30

特集:東京国際映画祭2026レポート_第1回

「第39回東京国際映画祭」が10月26日から11月4日にかけて開催されています。本特集では、併設マーケット「TIFFCOM(会期:10月28日~30日)」で行われた、コンテンツビジネスの最新動向を伝えるセミナーをレポート。第1回の本稿では、日本動画協会が初公開した「アニメ産業レポート2026」の速報値を紹介するとともに、海外売上6兆円の目標に向けた論点を整理します。
※本記事で触れられている内容は2026年10月時点の情報です

 

《目次》

 

 

2025年「アニメ産業市場」は4兆4491億円:国内・海外がそろって増加

2025年のアニメ産業市場規模

セミナー冒頭、「アニメ産業レポート2026」の編集統括を務める長谷川雅弘氏が登壇し、2025年のアニメ産業市場(※)は、4兆4491億円を記録したと発表しました。前年比は115.8%で、増加率でも過去最高となりました。
※グッズの売上などを含む、ユーザーが支払った総消費額を推計する広義のアニメ市場規模

国内・海外の内訳は、国内市場が1兆9065億円(前年比114.1%)、海外市場が2兆5426億円(前年比117.2%)です。構成比は国内42.9%、海外57.1%となりました。長谷川氏は、これまで国内市場が緩やかに動くなかで海外市場が大きく増加する流れだったと振り返った上で、2025年は「国内・海外市場ともに好調に増加している」と述べました。

背景にはアニメを扱う報道が目に見えて増え、注目が高まっている状況があり、事業者単位での海外展開が加速しているとの見解が示されました。

 

制作会社の売上「アニメ業界市場」は5055億円:海外比率が27.9%に上昇

2025年のアニメ業界市場規模

アニメ制作会社の売上を推定したアニメ業界市場(※)は、2025年が5055億円となりました。前年比は108.4%で、こちらも市場最高値を更新しています。内訳は、国内市場が3647億円、海外市場が1408億円です。
※すべての商業アニメ制作企業の売上を推計した狭義のアニメ市場規模

構成比は国内72.1%、海外27.9%で、昨年(国内74.5%、海外25.5%)よりも海外比率が高まりました。長谷川氏は、業界市場で海外比率が高まっている要因の1つとして、従来の制作に加えて海外からの権利収入を得られる会社が増えていることを挙げました。

同レポートでは、制作会社へのアンケートもあわせて実施しています。海外展開の課題を尋ねた自由回答では、「今後の成長が期待される各国・地域」にどのように展開していくかが挙がりました。あわせて、言語・文化・法律に合わせたローカライズ、展開先での海賊版対策、ローカライズを担える人材の重要性を挙げる声が寄せられたと話しました。

 

海外売上6兆円へ:国内で築いた構造を海外にも広げる

政府は2033年に、日本のコンテンツの海外売上20兆円という目標を掲げています。このうちアニメは、海外売上6兆円が目標です。

長谷川氏は目標の達成に向けて、国内で築いてきたアニメのビジネス構造を、そのまま海外にも広げていくことが必要だとしました。つまり、映像を届けてファンになってもらい、そこからキャラクター商品やサービスなどの二次利用へ波及させていく流れです。国内で多面的に成立しているこの構造を海外展開でも再現できれば、目標規模の達成に向けて拡大していけるのではないか、という考えです。

海外ではすでに「アニメ」が日本のアニメーション作品を指す共通語になったと話しました。劇場興行やグローバルの配信ランキングで上位に入る作品も珍しくなくなり、長谷川氏はこの状況を「ブレイクスルーは果たされた」と表現しています。

もう1点、ファミリーアニメの可能性にも触れました。深夜アニメなど製作委員会型のシリーズアニメがある一方、ファミリーアニメは国民的な広いレンジで認知を取れます。そこから海外にも大きく展開できる可能性があると述べました。

特集:東京国際映画祭2026レポート
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