【SVOD調査】ディズニープラスがHulu、Amazonにサービス独自色で肉薄! 新規利用意向でも増す存在感
公開日: 2020/08/21
サービス独自色で肉薄!
新規利用意向でも増す存在感
GEM Standardでは毎月、定額制動画配信サービス(SVOD)の浸透状況や獲得ポテンシャル、流出入状況、ブランドイメージなどをまとめたレポート「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」を発行しています。今回、本レポートのブランドイメージ分析の指標および、新規利用意向の推移に着目し、動画配信サービスの市場動向を探りました。
ピックアップした指標は「そこでしか見られない作品の充実度」と「新規利用意向」。それぞれ、独自色を打ち出せているかどうか、およびサービス加入意欲を測る指標といえます。
- 指標「そこでしか見られない作品の充実度」
- 破竹の勢いで伸長するNetflix
- ディズニープラスの躍進により、Hulu、Amazon、ディズニーの3社が肉薄
- HuluがAmazonプライム・ビデオを超えて2位に浮上
- 指標「新規利用意向」
- 順位変動が少ないなか、躍進を続けるディズニープラス
指標「そこでしか見られない作品の充実度」
今回ピックアップした指標の1つ目は、「そこでしか見られない作品の充実度」(※)です。各定額制動画配信サービスに関して、利用の有無を問わず「そこでしか見られない作品がある、もしくはありそう」と答えた人の割合になります。これは、各サービスに対してオリジナリティを感じられるかどうかの指標ともいえるでしょう。
※「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」レポート内「3.ブランドイメージ 3-1.回答者全体におけるブランドイメージの状況」より
破竹の勢いで伸長するNetflix
Netflixは、2019年12月号でAmazonプライム・ビデオに首位を明け渡しますが、2020年1月号以降数値を大きく伸ばし、他サービスを圧倒。破竹の勢いで首位独走を続けています。
ディズニープラスの躍進により、Hulu、Amazon、ディズニーの3社が肉薄
ディズニープラスの推移にも注目です。これまで、ディズニープラスはDAZN、ABEMAプレミアムと接戦を繰り広げてきましたが、2020年3月号以降、大きく伸長。2020年6月11日に行われた名称変更の影響を受け、7月号(6月末実査)時に若干数値を落としてはいるものの、8月号でも数値を伸ばし、Hulu、Amazonプライム・ビデオに肉薄するまで躍進しました。
HuluがAmazonプライム・ビデオを超えて2位に浮上
本調査では、1年以上動きのなかった上位3サービスの順位変動も確認できました。これまで3位につけていたHuluが、2020年7月号でAmazonプライム・ビデオを超えて2位に浮上。最新8月号でも2位を保持しています。
指標「新規利用意向」
2つ目の指標は、「新規利用意向」(※)です。各定額制動画配信サービスに対して、「現在、利用(お試し/有料の両方を含む)していないが、そのサービスを知っており、利用したいと思っている割合」となります。サービス認知よりも踏みこんだ、加入意欲を測る指標としてご活用いただけます。
※「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」レポート内「2.新規利用者の獲得ポテンシャル 2-1.新規利用意向の状況」より
順位変動が少ないなか、躍進を続けるディズニープラス
今回の調査結果はGEM Standardの商品「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」を基にしています。今回ご紹介した18の定額制動画配信サービスを対象とした毎月発行のトラッキングレポートで、「各サービスの認知・利用状況」「各サービスの新規/継続利用意向の状況」「加入・解約の理由とサービス間の流出入状況」や今回取り上げたブランドイメージなど、様々な角度で分析を行っています。自社サービスのポジションニングや宣伝効果の把握はもちろん、提案資料の素材としてぜひご利用ください。
■調査概要
出典:「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」からの抜粋
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:日本在住の15~69歳の男女
調査実施日:発行号の前月末
回答者数:10,000人弱
「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」の詳細、ご購読、お問い合わせは、下記よりご覧ください。
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