第3回:配信vs放送、クリエイティブvsビジネス、部門間の連携をいかに図るか
公開日: 2022/11/18
2022年9月、米ロサンゼルスで開催されたカンファレンス“Variety Entertainment Technology Summit”より、ウォルト・ディズニー・カンパニーが2020年に新設したDisney Media & Entertainment Distribution(DMED)部門のトップ、カリーム・ダニエル会長の基調講演をレポートします。

Disney Media & Entertainment Distribution(DMED)部門
ウォルト・ディズニー・カンパニーが制作するコンテンツの流通(劇場、配信、テレビなど)、販売、広告に関する意思決定、およびPL管理を一括して手掛ける部門として設立。コンテンツ制作は、Studios Contentグループ(映画・演劇作品)、General Entertainment Contentグループ(テレビネットワーク向けコンテンツ/ニュース)、ESPN and Sports Contentグループ(スポーツ関連番組)の3グループが担っており、そのすべてのコンテンツをDMED部門が管理する。
※参考:Disney Media & Entertainment Distribution公式サイト
シンシア・リトルトン(Cynthia Littleton)
米「バラエティ(Variety)誌」 共同編集長
基調講演者:
カリーム・ダニエル(Kareem Daniel)
ウォルト・ディズニー・カンパニー Disney Media & Entertainment Distribution部門会長
特集第3回は、コンテンツ制作と運用が切り離され、PL責任が制作側から運用側に移ったことで生じた事例を紹介します。番組シリーズの継続あるいは打ち切りは誰が決めるのか、どのように判断するのか。さらには部門間が円滑に連携するにはどうすればいいのか。DMED部門の運用理念を通じてカリーム会長が明かします。
※本記事で触れられている内容は2022年9月時点の情報です
誰が番組の新シーズン継続の決断を行うのか
モデレーター
難しい決断について教えてください。シーズン2まで続いている番組があり、その番組に投資してきたとします。しかし、シーズン3への継続が危ぶまれています。このとき、誰が「この番組は継続しない」と決断するのでしょうか。もしくは誰が、「この番組には何かある。シーズン4で人気を得るはずだ。継続すべきだ」と決断するのでしょうか。
カリーム・ダニエル(ウォルト・ディズニー・カンパニー DMED部門会長)
幸いなことに、そのように番組を打ち切るような事例は多くはありません。私たちは素晴らしいコンテンツを生み出し続けていますから。とはいえ……(以下、会員限定記事にて掲載)
※本記事はGEM Standard会員様限定となります。
新規登録(無料)いただくと閲覧いただけます。
新着記事
-
KCON LAとAnime Expoから北米におけるアジア系カルチャーの持続的成長を考察する
(2025/09/02) -
『国宝』と推し活:『歌舞伎』ファン若年化、『吉沢亮』を国民的推しに
(2025/09/02) -
KCON LA 2025レポート:『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の大ヒットに見るKカルチャーのグローバル展開
(2025/08/29) -
『鬼滅の刃』劇場版大ヒットで推しエンタメブランド価値急上昇~2025年8月エンタメブランド調査結果
(2025/08/28) -
GENDAが明かすデータマーケティング事例:推しファンの「飢餓感」データに基づく景品選定
(2025/08/25)
新着ランキング
-
音楽アーティスト リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2025/09/11) -
マンガ リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2025/09/11) -
映像 リーチpt 週間TOP10【最新週】
(2025/09/11) -
定額制動画配信サービス 週間リーチptランキングTOP20【最新週】
(2025/09/11) -
メディア横断リーチpt 急上昇TOP10【最新週】
(2025/09/11)
アクセスランキング
(過去30日間)
-
『国宝』と推し活:『歌舞伎』ファン若年化、『吉沢亮』を国民的推しに
(2025/09/02) -
動画配信の国内市場規模は5,930億円(24年、前年比3.3%増)、2029年には7,873億円規模へ
(2025/02/28) -
2024年の定額制動画配信市場は推計5,262億円、U-NEXTがシェア最大の伸び、6年連続首位のNetflixに迫る
(2025/02/25) -
KCON LA 2025レポート:『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の大ヒットに見るKカルチャーのグローバル展開
(2025/08/29) - ランキング ジャンル別一覧
-
定額制動画配信サービス 週間リーチptランキングTOP20【最新週】
(2025/09/11) -
『8番出口』『国宝』はじめ、カンヌ国際映画祭上映作品の話題度・浸透度
(2025/06/13) -
推しファンが作る総合価値を年代別にランキング:VTuber、アイドル、ギャンブル、ガンダムなど傾向が明らかに
(2025/08/01) -
東宝が映画の企画開発現場で進めるデータ活用:コアファンを掴む「エンタメブランド」分析
(2025/08/20) -
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10【最新週】
(2025/09/08)