SNS発のオリジナルキャラクターを分析、『ちいかわ』『お文具』『んぽちゃむ』『おでかけ子ザメ』『コウペンちゃん』の人気が急上昇~2024年9月エンタメブランド調査結果
公開日: 2024/09/28
メディアを横断して、推しているファン(=推しファン)が最も多いエンタメブランドはなにか。エンタメビジネスの最大化をサポートする商品「推しエンタメブランドスコープ」では毎月調査を実施しており、最新のエンタメブランド価値の計測が可能です。今回、2024年9月の最新調査結果のハイライトをお伝えします。
「推しエンタメブランドスコープ」詳細へ- 人気上昇中のSNS発のオリジナルキャラクターは
『ちいかわ』『お文具』『んぽちゃむ』『おでかけ子ザメ』『コウペンちゃん』 - SNS発オリジナルキャラクターを推すファンは、
どのカテゴリに対して支出意欲が高いのか
人気上昇中のSNS発のオリジナルキャラクターは
『ちいかわ』『お文具』『んぽちゃむ』『おでかけ子ザメ』『コウペンちゃん』
日本のアニメやマンガ、ゲーム等から生まれたキャラクターは、日本のみならず世界的に高い人気を維持し続けています。2023年度の国内キャラクタービジネス市場は約2.7兆円と推計*され、2024年も堅調に成長を続けていると考えられます。最近ではYouTubeやTikTokなどのSNSを通じて若年層を中心に急速に人気を拡大するオリジナルキャラクターが生まれるなど、キャラクター展開の仕方も多様化しつつあります。
*キャラクタービジネスに関する調査を実施(2024年)|矢野経済研究所
前月、動物をかたどったビスケット菓子のロングセラー商品『たべっ子どうぶつ』のパッケージキャラクターが、2025年5月にアニメ映画化されることが発表されたことも、そうした多様化のトピックスの一つと言えます。
推しエンタメブランドスコープでは、アニメやマンガ、ゲーム等の作品に登場するキャラクターや、特定の企業、商品のマスコットとされるキャラクターではない、SNS投稿などを通じて人気を集めたオリジナルキャラクターも対象としています。今回、「推しエンタメブランドスコープ」を用いて、“SNS発のオリジナルキャラクター”について調べてみました。以下は、直近半年間とその前の半年間を比較し、比率ベースで推しファン人数が急上昇したSNS発のオリジナルキャラクターTOP5です。
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TOP5入りしたのは、『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(2020年、ナガノ)、『お文具』(2018年、お文具)、『んぽちゃむ』(2022年、可哀想に!)、『おでかけ子ザメ』(2021年、ペンギンボックス)、『コウペンちゃん』(2017年、るるてあ)※()内は誕生年、作者名。これらのオリジナルキャラクターについて、直近12カ月間の推しファンの特徴を比較してみます。
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『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(以降、『ちいかわ』)は推しファン人数が突出して多く、既に非常に高い人気を得ているエンタメブランドですが、ここ最近でもさらに推しファンが伸びていることが分かります。
推しファンの平均年齢をみると、最も低いのが『んぽちゃむ』で30.0歳、最も高い『おでかけ子ザメ』の41.8歳と比較すると約10歳もの開きがあります。月当たりの平均支出金額(一人当り)でも、最も低い『おでかけ子ザメ』が635円、最も高い『ちいかわ』が3,214円と、キャラクター間で大きな差があることが分かります。
SNS発オリジナルキャラクターを推すファンは、
どのカテゴリに対して支出意欲が高いのか
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5つのキャラクターは現在までに、SNSに留まらないメディアミックス展開がされています。そこで、推しファンが特にどのメディアで推しているのかを比較してみます。『ちいかわ』『コウペンちゃん』『んぽちゃむ』はいずれも「キャラクター」として推す推しファンが最も多いことが分かります。また、『ちいかわ』は「キャラクター」と同水準に「アニメ・特撮」も多く選ばれています。
一方、『おでかけ子ザメ』は「アニメ・特撮」、『お文具』は「ネット動画」の推しファン人数がそれぞれ最も多いことから、YouTube等の動画作品が好まれていると考えられます。
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次にファンスケール構成比で比較してみます。「人生の一部/信者」と「大ファン」を含めた熱量の高いファン層の割合は、『コウペンちゃん』のみ50%を超えており、その他の4キャラクターでは40%以下となりました。『お文具』と『んぽちゃむ』はとても似通ったファンスケール構成比であることが分かります。『ちいかわ』もそれら2つにやや近い構成比と言えそうです。
『コウペンちゃん』は「人生の一部/信者」と回答した割合が18%で最も高くなりました。誕生年が2017年で他の4キャラクターに比べて平均ファン歴も長いことから、着実に推しファンが定着しつつあるのだと考えられます。
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カテゴリ別支出意欲の比較では、『コウペンちゃん』のみ「雑貨(携帯電話アクセサリー、ポーチ、キーホルダーなど」が最も支出意欲の高いカテゴリとして選ばれました。一方、その他のキャラクターはいずれも「おもちゃ(玩具、人形、フィギュア、ぬいぐるみ、カード、パズル、ゲームなど)」が最も支出意欲の高いカテゴリとなっています。
その他のカテゴリについて比較してみると、『おでかけ子ザメ』では「マンガ・コミック」が25%で他キャラクターよりも支出意欲の高いカテゴリとして選ばれています。『おでかけ子ザメ』はもともとSNS上でマンガ作品として生まれて人気を集めたことから、引き続き作品を楽しみにしている推しファンの支出意欲が表れているものと思われます。
『コウペンちゃん』は「文房具(ノート、ペン、鉛筆など」と「衣料品、ファッション(服、靴、腕時計、バッグ、アクセサリーなど)」が他キャラクターに比べて支出意欲が高いことから、普段使いのできるグッズへの需要が高いことがうかがえます。
各キャラクターのメディアミックス展開もこうした推しファンの特徴比較に照らして見ることで、同じSNS発のキャラクターであっても差異をより詳細に掴むことができます。
*
「推しエンタメブランドスコープ」では、急上昇ランキングを用いることにより、直近で人気のあるエンタメブランドを抽出し、メディア別の人気の違いやファンスケールの差異などから、それぞれの特徴を比較分析することが可能です。詳細は「推しエンタメブランドスコープ」をご覧ください。
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