<2021年上半期総括>『呪術』『鬼滅』等が上位をキープ、『東リベ』急上昇中、アニメの圧倒的存在感~定額制動画配信サービス 視聴者数pt調査 ~
公開日: 2021/07/02
『東リベ』急上昇中、アニメの圧倒的存在感
エンタメコンテンツランキングやデータ情報を発信する「GEMランキングクラブ」プロジェクトにて作成した「定額制動画配信サービス 視聴者数ポイント 2021年上半期総括」を発表いたします。
本ランキングは、GEM Partnersが実施する週次の調査に基づき集計しています。Amazonプライム・ビデオやNetflixなど様々な定額制動画配信サービスを横断し、利用者全体の中で、どんなタイトルが観られているのか、エンタメファンと事業者の参考としていただくことが目的です。成長著しい定額制動画配信サービスと映像エンタテイメント産業の更なる発展に資することを目指しています。
※ 視聴者数pt:下記の実査日において過去1週間以内にそのタイトルを見た人の多さを示す
圧倒的強さを見せた『呪術廻戦』はじめアニメが2021年上半期ランキング上位独占
2021年上半期(調査期間:2021年1月2日~6月25日)における「定額制動画配信サービス タイトル別視聴者数ptランキング」の1位は、1月に『鬼滅の刃』を抜いて首位を獲得した『呪術廻戦』でした。ランキングをみると、TOP20中、実に15タイトルがアニメということが分かります。
アニメ以外で気を吐いている作品にも注目。オリジナル作品では、Amazonプライム・ビデオのバラエティ『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』で8位にランクインしました。また、昨年配信開始となり社会現象とも言われたNetflixのオリジナルドラマ『愛の不時着』が引き続き人気を集めており、13位にランクインしています。
海外ドラマからはAmazonプライム・ビデオ、dTV、Hulu、Netflix、U-NEXTで配信されている『ウォーキング・デッド』が9位にランクインしました。本作は現在シーズン10まで提供されており、シーズン11で終了予定ですが、開始から10年たっても根強い人気を誇っていることがうかがえます。そのほか、『孤独のグルメ』『相席食堂』もコンスタントに上位にランクインし、上半期の総合ランキングでもTOP20入りしました。
『呪術』『鬼滅』『進撃』『コナン』が圧倒的強さを見せるなか、『東リベ』急上昇
上記は2021年1月から6月までの月別ランキングです。作品のランキング推移をみると、アニメ『呪術廻戦』『鬼滅の刃』『進撃の巨人』が多くの月でTOP3に、『名探偵コナン』も4月、5月と連続で2位に入っており、人気上位の作品は半年間固定的だったことがうかがえます。また、コンスタントにTOP10入りを続けたタイトルとして、同じくアニメ『転生したらスライムだった件』『ゆるキャン△』などがあります。
そのほか、ランキングが急上昇した作品に『僕のヒーローアカデミア』と『東京リベンジャーズ』があります。『僕のヒーローアカデミア』は、1月~3月は30位~40位でしたが、第5期放送開始後の4月以降TOP10入りしました。『東京リベンジャーズ』は、4月の40位から5月に4位と急上昇し、6月には1位を獲得し、さらに目覚ましい躍進を遂げています。
注目される定額制動画配信サービスをけん引しているのはアニメ作品
上記グラフは、定額制動画配信サービスの利用率の推移です。グラフからも分かるとおり、定額制動画配信サービスは全国で最初の緊急事態宣言が発令された昨年4月(5月号)から利用率が大きく伸び、現在も維持しています。そして前述したとおり、多くの利用者がアニメ作品を鑑賞していることがうかがえます。
■定額制動画配信サービス タイトル別 調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【回答者数】各回 約7,000人
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ【集計方法】視聴したタイトルについては自由回答方式で聴取。これをGEM Partners開発によるエンタメコンテンツ辞書を用いて名寄せ・集計を実施。タイトルごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一タイトルとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります
■定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査 概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【調査実施日】発行号の前月末
【回答者数】10,000人弱
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
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