記事

NetflixがPrime Videoを上回りリーチ首位に、1位は『名探偵コナン』~26年上半期SVODサービス横断調査
公開日: 2026/07/17

特集:2026年上半期リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽・ゲーム・メディア横断ほか) 第1回

2026年上半期※1、最も多くの人が触れたエンタメブランドはなにか。今回の特集で用いる「リーチpt※2」は、映像・マンガ・ゲーム・音楽など複数のメディアにまたがるエンタメブランドを比較・評価できるだけでなく、サービス横断、デジタル・アナログ横断でも真のリーチを明らかにできる指標です。特集第1回は、定額制動画配信サービスに注目。サービス別、ジャンル別、コンテンツ別のそれぞれの切り口から、どのサービスでどのような作品が観られているのか、その傾向を読み解いていきます。

※1:集計期間:2026年1月第1週(2025/12/29~2026/1/4)~6月第4週(2026/6/22~6/28)
※2:リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触したのべ人数を集計期間で合計した値。日本国内在住の男女15歳から69歳を対象に、毎月延べ10万人規模で調査を実施

2026年上半期、最も視聴されたサービスはNetflix
調査開始以来初めてPrime Videoを上回る

※クリックして拡大

上記は、定額制動画配信サービスについて、サービス別に集計したリーチptのランキングTOP10です。2026年上半期に最もリーチptを獲得した定額制動画配信サービスは、Netflix(45,871pt)でした。2位のPrime Videoを(44,337pt)を1,534pt差で上回りました。2023年7月の調査開始以来、サービス別でのリーチptでは半期・通期ともにPrime Videoが首位を独走し、Netflixが2位に位置していましたが、今期初めてNetflixが首位を獲得しました。

Netflixは前年同期38,368ptから今期45,871と大きく伸長。一方、Prime Videoは前年同期48,013ptから今期44,337と減少しています(参考)。この要因を確認するため、両サービスにおける、主要なジャンルごとのリーチptの推移を比較しました。

※クリックして拡大

Netflixの前年同期と今期の増減をみると、「国内ドラマ・映画(実写)」で+4,020pt、「スポーツ・格闘」では+2,174pt、「国内アニメ・映画」で+1,358pt、「欧米ドラマ・映画(実写)」で+812ptの増加がみられました。「アジアドラマ・映画(実写)」では-1,260ptと減少しているものの、サービス全体では前年同期から約7,500pt増加しています。

一方、Prime Videoは複数のジャンルでリーチptが減少しました。特に、「欧米ドラマ・映画(実写)」では1,510pt減と大きく減少。「スポーツ・格闘」で+93pt、「欧米アニメ・映画」で+29ptの増加はあるものの、サービス全体では3,000pt以上の減少となりました。

では、具体的にどのようなコンテンツでリーチptを増やしたのでしょうか。続いて、具体的なエンタメブランドごとに集計したランキングから掘り下げていきます。

定額制動画配信サービス 26年上半期TOP20
TOP3は『コナン』『呪術廻戦』『フリーレン』ですべてアニメに、
Netflixの独占配信からも4ブランドがランクイン

※クリックして拡大

上記は、定額制動画配信サービスにおける、各サービスを横断し、コンテンツ別に集計したリーチptランキングTOP20です。2026年の上半期で首位を獲得したのは『名探偵コナン』でした。同作は3月中旬以降から複数のサービスで劇場版過去作が配信され、4月10日に劇場版最新作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が公開。最新作の予習や復習で過去作が視聴され、リーチptを伸ばしたことがうかがえます。視聴サービス別構成比ではPrime Video(47%)、Netflix(25%)、Hulu(11%)、U-NEXT(8%)と、多様なサービスで視聴されていました。

続く2位は『呪術廻戦』、3位には『葬送のフリーレン』がランクイン。アニメ作品がTOP3に並びました。どちらもアニメの配信が始まった1月から、4月にかけてリーチptが増加しました。『呪術廻戦』はPrime Videoが44%、Netflixが33%、『フリーレン』はPrime Videoが50%、Netflixが22%と、Prime Videoでの視聴割合が優勢となりました。

4位には、全試合の配信がNetflix独占となった『WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)』がランクイン。大会が開催された3月第1週から第3週にかけて大半のリーチptを獲得しており、四半期単位で配信されるアニメがランキング上位を占めるなか、存在感を示しました。また、Netflixでのオリジナル・独占配信ドラマでは、9位に『九条の大罪』、10位に『地獄に堕ちるわよ』、19位に『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の3つがランクインしました。※アンケートのため視聴サービス構成比には誤回答を含みます

ランキングTOP20のうち15がアニメ作品、3つがNetflixオリジナル・独占配信のドラマとなるなか、スポーツ関連のエンタメブランドとして、『WBC』と15位の『プロ野球』の2つがランクインしました。『プロ野球』では3月末のシーズン開幕以降、継続的にリーチptを伸ばしており、根強い人気がうかがえます。

サービス、ジャンル、コンテンツの切り口からそれぞれ今期の傾向を見てきましたが、NetflixではランキングTOP20入りした『WBC』や、複数のNetflixオリジナル作品・独占配信作によりリーチpt増加を牽引したことがうかがえます。これにPrime Videoの減少分が重なり、昨年の2025年上半期に9,645pt差で2位だったNetflixが、Prime Video上回る結果となりました。

Netflixの躍進が目立った2026年上期のリーチpt数ランキング。特集第2回では引き続き定額動画配信サービスについて、ジャンルごとに最も観られたコンテンツは何だったのか、どのサービスで観られていたのかをTOP20ランキングから深掘りしていきます。

出典:「エンタメリーチトラッカー
映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽でのエンタメ接触について、第三者の立場から共通指標を提供。メディア横断の統合リーチやメディア・サービス単位のリーチ比較・評価を可能にしました。全国に住む15~69歳の男女に対して、日次で調査、週次で集計(毎月のべ10万人規模)。
特集:2026年上半期リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽・ゲーム・メディア横断ほか)