記事

2026冬アニメの盛り上がりを「推しファンデータ」で検証~『フリーレン』のけん引で過去最高クラスへ
公開日: 2026/02/20

2026年1月クールのアニメシリーズの放送・配信が始まりました。活況を呈するアニメ業界。果たして今クールは、過去に比べて盛り上がっているのでしょうか。推しファンデータを用いて、“盛り上がり”を定量的に測り、最新の傾向を分析します。

《目次》
 

クール全体の盛り上がりで過去最高クラスの盛り上がりを見せる26年冬アニメ

※クリックで拡大

上記は、2023年1月~2026年1月の各クール初月に放送・配信がスタートしたアニメ作品を推しているファンの人数=「推しファン人数」が多かった上位10作品の合計延べ人数の推移です。3年間で最も「推しファン人数」が多く、最も盛り上がったクール初月は、358万人を記録した23年4月となりました。同月の1位は『鬼滅の刃』で、『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』の放送開始のタイミングとなります。『鬼滅の刃』の推しファン人数は203万人と、単独で他月のTOP10を超えるほどの勢いを持っていたことが分かります。

一方、今クール初月となる26年1月の値に着目すると、「推しファン人数」は305万人と、23年4月に次ぐ2番目となりました。しかし前述の通り、23年4月は『鬼滅の刃』の爆発的なヒットにより多くの「推しファン人数」を獲得したという特殊性を帯びており、クール全体の盛り上がりとはやや異なります。この点を考慮すると、26年1月が過去3年間で最もクール全体の勢いがあると言えます。内訳をみると、上位2作品がけん引しており、そのどちらも約100万人規模で、全体の3分2を占めています。TOP1がけん引する傾向が多いなか、今クールの底堅さがみえます。さらに、3位以下に絞っても、今クールは高水準であることが分かります。TOP2の独走だけでなく、3位以下の作品も多くのファンを獲得しており、クール全体の期待値の高さが伺えます。

次に26年1月をけん引した作品を個別に深掘りすることで、今クールの勢いを紐解いていきます。

 

『葬送のフリーレン』のクール初月の「推しファン人数」が2倍に増加

※クリックで拡大

上記は26年1月に放送・配信を開始したアニメの「推しファン人数」TOP10です。今クールをけん引していた上位2作品は、『葬送のフリーレン』(第2期)と『呪術廻戦』(第3期)で、どちらも続編にあたります。両作品の「推しファン人数」の推移から、今クールの勢いを見てみます。

※クリックで拡大

葬送のフリーレン』(青)は、前期から「推しファン人数」を大きく伸ばしました。第1期開始時(23年10月)は44万人でしたが、第2期開始時(26年1月)は105万人を記録。第1期の放送終了後に一度推しファンが減少したものの、一定の水準を保つことに成功し、第2期開始のタイミングでは前期初月の2倍以上に急伸しました。

呪術廻戦』(橙)は第2期開始時(23年7月)に108万人を記録。その後、24年9月の原作マンガの連載終了を境に一時減少しましたが、第3期開始となる今クール初月は99万人と、第2期に迫る勢いで盛り返しています。

過去3年間の推しファンデータから、今クールは過去最高の盛り上がりを見せていることが分かりました。また、『葬送のフリーレン』『呪術廻戦』という人気作の続編がけん引しており、特に『葬送のフリーレン』はクール初月の推しファン人数が前回の2倍と勢いを増しています。熱量と勢いのある今クール、今後放送が進むにつれ、クール全体がさらなる盛り上がりを見せるのか、期待が寄せられます。

出典:「推しエンタメブランドスコープ
毎月約3万人、全国に住む15~69歳の男女に対して、メディアを横断し「いま、推しているエンタメブランド」に関する大規模調査を実施。エンタメブランドの価値をメディア横断でとらえ、<推しファン人数><支出金額><接触日数>を集計しているほか、これらの値から総合指標<推しエンタメブランド価値(単位:GEM)>を算出しています