『機動戦士ガンダム』が推しエンタメブランド総合価値の急上昇でNo.1に
公開日: 2024/03/07
メディアを横断して、コアなファンである「推しファン」から作り出す総合価値が最も高いエンタメブランドはなにか。GEM Partnersでは、エンタメビジネスの最大化をサポートする商品「推しエンタメブランドスコープ」で毎月調査を実施。エンタメブランドの総合価値を測る指標「GEM指数」を算出し、その問いに答えています。本コラムでは2024年2月の最新調査結果を用いて総合価値が高いエンタメブランドを明らかにしました。
※「推しエンタメブランドスコープ」では、全国に住む15~69歳の3万人を対象に、「いま、推しているエンタメブランド」に関する調査を毎月実施。答え方があらかじめ指定したリストから選ぶ形ではなく、自由回答方式で答えてもらい、GEM Partners開発による「エンタメコンテンツ辞書」を用いて名寄せ(回答者が記入した情報を精査し、同一のコンテンツを示す回答を統合する作業)・集計を実施しています。
『機動戦士ガンダム』が2月のGEM指数ランキング首位を獲得
エンタメブランドの総合価値指標である「GEM指数」の最新2024年2月調査において、『機動戦士ガンダム』がGEM指数ランキング1位を獲得しました。その後、2位に『競馬』、3位に『Snow Man』と続きます。
以下の表は、直近半年間におけるGEM指数の月別TOP10です。2023年9月~2024年1月までは多少の順位変動はあったものの、『Snow Man』『呪術廻戦』『ONE PIECE』『ポケットモンスター』『YouTube』『競馬』『ちいかわ』が上位を安定的に占めていました。しかし、今回『機動戦士ガンダム』が前月のTOP10圏外から急上昇して1位を獲得しており、注目すべき変動と考えられます。
下記のグラフは、直近1年間で『機動戦士ガンダム』が獲得したGEM指数の月別推移です。昨年6月にも大きく上昇しており、GEM指数が3,804GEMまで高まっています。テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のSeason2の放送終了に向けた盛り上がりです。このとき、GEM指数ランキングでは8位に達しました。
しかし、2月のGEM指数はさらに高まっています。2024年1月26日に劇場公開された映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が大ヒットしているなか、最新2月17日の調査では、6,349GEMと大幅に上昇しました。これにより、GEM指数ランキング1位獲得となりました。
『機動戦士ガンダム』のGEM指数を押し上げた要因はファン人数と支出の増加
「GEM指数」は、「推しファン人数」「支出金額」「接触日数」を総合的に評価した指標です。エンタメブランド『機動戦士ガンダム』においてこれら指標を個別にみてみます。
下記はそれぞれの指標の1年間の動きです。『機動戦士ガンダム』の「推しファン人数」と「(一人当たり)1カ月の支出金額」がそれぞれ劇場公開後の2月調査で大きく高まっており、これがGEM指数の押し上げ要因です。ただし、「推しファン人数」では『水星の魔女 Season2』放送時のピーク値である5月の値をやや下回っています。一方で、「(一人当たり)1カ月の支出金額」は2月に過去最高値にまで高まりました。ガンダムといえばプラモデルですが、映画だけでなく、関連商品への支出が一気に高まった結果と考えられます。なお、「(一人当たり)1か月の接触日数」は10日前後で推移し、大きな変化はありませんでした。
『機動戦士ガンダム』推しファン層は新規取り込みにより変化
下記は『機動戦士ガンダム』におけるGEM指数の性別、年代別の構成比を2023年9月~1月の平均と2024年2月で比較したものです。性別構成比では女性割合が、年代別構成比では20代の割合がそれぞれ高まっています。GEM指数の上昇は、これらのセグメントの貢献が大きく、したがってこれまでとは異なるファン層でブランド価値が広がったと考えられます。
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このように「推しエンタメブランドスコープ」では、市場におけるエンタメブランドファンの広がり(推しファン人数)と深さ(支出金額と接触日数で測られる関与度)を深掘ることで、エンタメブランドの総合的価値の分析と示唆を立体的に得ることができます。
関連記事:『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』が2月の推しファン人数TOP2、ファン度の高まりがブランド価値向上の鍵
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