第1回:Netflixはゲームでも革新を目指す~マネタイズからの解放と多様なラインナップ~<特集:Netflixが明かすゲーム事業の特異性~ゲーム部門マイク・バーデュVP基調講演>
公開日: 2023/11/17
米ロサンゼルスで行われた「Variety Entertainment & Technology Summit 2023」にて9月21日、Netflixのゲーム部門バイスプレジデントのマイク・バーデュ氏が基調講演を実施。同社がゲーム分野に参入した理由、サブスクリプションの付加価値としての位置づけ、成功の基準、今後の展開などについて語った模様をレポートします。
第1回は、Netflixがゲーム分野に参入した理由、多様なラインナップの重要性、クラウドゲームのポテンシャルについてバーデュ氏が語りました。
※本記事で触れられている内容は2023年9月時点の情報です
トッド・スパングラー(Todd Spangler)
Variety/デジタル・エディター
スピーカー
マイク・バーデュ(Mike Verdu)
Netflix:ゲーム部門バイスプレジデント
- プレイ人口30億人のゲーム市場参入は自然な流れ
- ゲームの収益化のプレッシャーを除くことで革新を起こす
- すべての会員に訴求できるバラエティ豊かなラインナップ
- クラウドゲームもサブスクリプションの付加価値として追加課金なしで提供予定
プレイ人口30億人のゲーム市場参入は自然な流れ
「2023年のビデオゲーム市場規模は4000億ドルを超えると推計されており、音楽・出版・映画を合わせた市場規模より大きく、ゲームは世界最強のエンタテインメント」と位置づけたのは、本サミットの別パネルに登場した米拠点のモバイルゲーム会社スコープリーの共同CEOハビエル・フェレイラ氏。こうしたなか、Meta、EA、Zyngaでのゲーム事業を経て、Netflixでゲーム部門を率いるマイク・バーデュ氏は、これほどの規模のゲーム分野への同社の参入は自然な流れだと話しました。
「グローバル配信サービスのNetflixにとって、世界で30億人が利用するビデオゲーム分野への参入は極めて自然な流れといえます。また、Netflixはアートとサイエンスの融合に重きを置いていますが、ゲームはまさに、その中心にあるメディアです。会員各々が、好きな世界観やキャラクター、ストーリーを多様なメディアで楽しめ、さらに新たなゲームを発掘できる環境を用意することは、理にかなっているのです」。
ゲームの収益化のプレッシャーを除くことで革新を起こす
ゲームをNetflixサブスクリプションの付加価値の一つと位置づけ、追加課金やゲーム内課金も行わないというバーデュ氏。ゲーム単体での収益化にこだわらないことのメリットを強調しました。「私は長年、ゲーム業界でたくさんの無料モバイルゲームを運営してきました。マネタイズへのプレッシャーがないということは、ゲームクリエイターやゲームメーカー、サービス会員、プレイヤーのすべてにとってメリットをもたらすのです」。
「特にコージーゲーム(リラックスしながら、気軽にプレイできるゲーム)やRTS(リアルタイムストラテジーゲーム)など、従来のビジネスモデルでは収益化が困難なゲームやジャンルもたくさんあります。私たちは、これらのゲームを支えるゲームメーカーの創造性と情熱を解き放ちたいのです。Netflixのゲーム事業における作り手の目標は、“プレイヤーを喜ばせ、また戻ってきてくれるようにすること”のみ。このように収益化のプレッシャーを取り除くことで、業界に大きな革新を起こすことが重要だと思っています」。
すべての会員に訴求できるバラエティ豊かなラインナップ
Netflixは2023年9月時点で、モバイルゲームを中心に75タイトルを展開中。まずはモバイルゲームから着手した理由についてバーデュ氏は、……(以下、会員限定記事にて掲載)
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