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第1回:ディズニーの新リーダー、カリーム・ダニエル氏の糧となった多岐にわたる経験
公開日: 2022/10/14

特集:注目のトップエクゼクティブ、カリーム・ダニエルの考えるディズニー戦略 第1回

2022年9月、米ロサンゼルスで開催されたカンファレンス“Variety Entertainment Technology Summit”より、ウォルト・ディズニー・カンパニーが2020年に新設したDisney Media & Entertainment Distribution(DMED)部門のトップ、カリーム・ダニエル会長の基調講演をレポートします。

カリーム・ダニエル(Kareem Daniel)ウォルト・ディズニー・カンパニー Disney Media & Entertainment Distribution部門会長

 

Disney Media & Entertainment Distribution(DMED)部門
ウォルト・ディズニー・カンパニーが制作するコンテンツの流通(劇場、配信、テレビなど)、販売、広告に関する意思決定、およびPL管理を一括して手掛ける部門として設立。コンテンツ制作は、Studios Contentグループ(映画・演劇作品)、General Entertainment Contentグループ(テレビネットワーク向けコンテンツ/ニュース)、ESPN and Sports Contentグループ(スポーツ関連番組)の3グループが担っており、そのすべてのコンテンツをDMED部門が管理する。
※参考:Disney Media & Entertainment Distribution公式サイト

モデレーター:
シンシア・リトルトン(Cynthia Littleton)
米「バラエティ(Variety)誌」 共同編集長

基調講演者:
カリーム・ダニエル(Kareem Daniel)
ウォルト・ディズニー・カンパニー Disney Media & Entertainment Distribution部門会長

特集第1回は、カリーム・ダニエル氏の経歴に着目。いかにしてDMED部門のトップにたどり着いたのか。キャリアのスタートから、ディズニーとの最初の接点、そしてディズニー内で得た経験の数々がどのように現在の業務に結びついているのか、ダニエル氏本人の口から明かされました。
※本記事で触れられている内容は2022年9月時点の情報です

《目次》
 

ディズニーDMED部門会長に至るまでの足跡

 モデレーター
パンデミックの状況が少し緩和され、業界は盛り上がっているように思います。このような状況のなか、ウォルト・ディズニー・カンパニーの1部門である「Disney Media and Entertainment Distribution」、通称DMEDの会長であるカリーム・ダニエルが私たちと話をするために時間を割いてくれたことに、とても感謝しています。カリームは基本的に、エンタテイメントとテクノロジー業界のあらゆる領域のトップにいるといっていいでしょう。

ディズニーでは多くのリストラや変化がありました。カリームの役職・部署も比較的新しく生まれたものですね。そこでまずは、あなたのディズニーでのキャリアパスについて、どうやって今の場所にたどり着いたのか、DMEDではどんな取り組みをしているのか、DMEDの存在意義についてお話しいただけますか。

 カリーム・ダニエル(ウォルト・ディズニー・カンパニー DMED部門会長)
お招きいただきありがとうございます。シンシア、これは率直に言って、私たちがウォルト・ディズニー・カンパニーで何をしているかを説明する素晴らしい機会だと思っています。

個人的には、社内外を問わず、キャリアの面でかなり恵まれた経験をしてきたと思います。最初はコンピュータープログラマーとしてスタートしました。……(以下、会員限定記事にて掲載)

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