【配信ランキング2022年総括】『SPY×FAMILY』年間首位でアニメ上位独占、『ワンピース』『スパイダーマン』など映画ヒットと連動した作品が多数ランクイン
公開日: 2023/01/20
複数の定額制動画配信サービスを横断して集計した2022年の年間配信サービス視聴者数ランキングを発表します。
2022年「サービス別利用率の変化」「サービス別年間ランキング」はこちら2022年 年間ランキングTOP30
『SPY×FAMILY』が2位と大差をつけて首位獲得、上位はアニメが独占
2022年は前年同様、上位にアニメが数多くランクインしています。特に4月9日(土)にSeason 1第1クールの配信が始まった『SPY×FAMILY』は、視聴者数ptを多く集めて2位以下を大きく離し、年間首位を獲得しました。週間ランキングでもその勢いはめざましく、15週連続で首位を獲得しています(1月14日実査時点※1)。2位には2021年に年間1位を獲得した『鬼滅の刃』が今年も引き続き人気を博してのランクイン。その後、劇場版最新作が200億円を超える勢いで大ヒットしている『ワンピース』が3位、劇場版最新作がシリーズ興収記録を更新した『名探偵コナン』が4位に続きました。※1:参照記事「『SPY×FAMILY』V15達成で連続記録更新、『文豪ストレイドッグス』急上昇TOP20入り~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(1月第2週)」
2022年、アニメ以外で最も上位に入ったのは、前年同様『孤独のグルメ』で9位にランクイン。そして、前年同様Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』がその後に続きました。人気シリーズが継続的に強さを示していることが分かります。
2022年に新たにTOP30入りした作品には、新作/新クール・シーズンの配信が始まった『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『ガンダム』『王様ランキング』『ゴールデンカムイ』などといったアニメや、Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品として新作ドラマの配信が始まった『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、同じくAmazonプライム・ビデオで新作が独占配信された『仮面ライダー』シリーズ、そして劇場公開映画と合わせて配信でも視聴者を集めたとみられる『ドラえもん』『ドラゴンボール』『スパイダーマン』などがあります。
2022年 月別全体TOP30
劇場公開連動作品が上位にランクイン
ランキングを月別で見ていくと、上位に劇場公開連動の作品が多いことが分かります。配信サービスが多くの契約者を集め、浸透していくなかで、エンタテイメントブランドの強化や劇場公開というイベントに合わせた配信サービスを通じた盛り上げ・相乗効果が定着したことがうかがえます。劇場公開前に観る「予習」鑑賞もあれば、劇場版を観た感動から関連作品を家で楽しむ「復習」鑑賞も多くあります。テレビにおいても、劇場公開と併せた旧作や関連作品放送による話題作りは効果がありますが、配信であればいつでも見られるため、相乗効果がより長く続くキャンペーン展開となることが特徴といえます。
2022年 年間ランキングTOP30における配信オリジナル作品
前年に比べて配信オリジナル作品数が減少
各配信サービスが利用者を集めるうえでポイントの一つとなるのは、「そこでしか見られない作品」、特にオリジナル作品です。2021年もTOP30には4コンテンツしか入りませんでしたが、2022年はさらに減少して3コンテンツとなりました。
2022年にTOP30入りをしたオリジナル作品の提供サービスは、2021年同様に多くの契約者を集めるAmazonプライム・ビデオとNetflixとなりました。Amazonプライム・ビデオからは、『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』が2021年、2022年と連続して入ったほか、新作ドラマシリーズ「力の指輪」が配信された『ロード・オブ・ザ・リング』が2022年に新たにランクインしています。Netflixからは、韓国ドラマ『イカゲーム』が前年に続き2022年も入りました。
2022年 配信オリジナル作品 年間TOP30
「日本ドラマシリーズ・映画」が増加も、オリジナルアニメのヒットはなし
配信オリジナル作品の年間TOP30をみると、2021年では、Amazonプライム・ビデオのバラエティ、Netflixの韓国ドラマ、ディズニープラスのドラマが多く入っていました。2022年もその傾向は大きく変わりませんが、「日本ドラマシリーズ・映画」の数が2021年の4本から2022年は7本と増加しています。
一方で、上位作品の視聴者数ptをみると、2022年は前年よりも全体的に低めとなっていることが分かります。また、配信オリジナル作品において、上位を席巻する日本アニメのヒット作品はまだ登場しておらず、今後の期待ポイントとなります。
2022年 月別 配信オリジナル作品TOP20
提供サービスが多彩に
配信オリジナル作品TOP30を月別にみると、前半はNetflix作品が多くありましたが、徐々にAmazonプライム・ビデオ作品が増加し、秋以降はディズニープラス作品も増えてくるなど、一年の中でも傾向の変化がうかがえます。
男女別、年代別、過去ランキングなど、週間ランキング詳細はこちらから■定額制動画配信サービス コンテンツ別 調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【回答者数】各回 約7,000人
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ
【集計方法】視聴したコンテンツについては自由回答方式で聴取。これをGEM Partners開発によるエンタメコンテンツ辞書を用いて名寄せ・集計を実施。コンテンツごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一コンテンツとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります
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