多様なヒット作続出に興行復活の兆しを見る
公開日: 2022/05/27
<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(5月21日、22日)>
1.(1) | シン・ウルトラマン | 2週目 |
2.(NEW) | 映画 五等分の花嫁 | 1週目 |
3.(2) | 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 | 6週目 |
4.(NEW) | 大河への道 | 1週目 |
5.(4) | 映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 | 5週目 |
6.(3) | ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス | 3週目 |
7.(5) | 流浪の月 | 2週目 |
8.(6) | 死刑にいたる病 | 3週目 |
9.(NEW) | 鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー | 1週目 |
10.(7) | ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 | 7週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
多くのジャンルで、新型コロナウイルス禍前の活況を思わせる展開となった。
2週連続1位の『シン・ウルトラマン』は、累積興行収入が20億円を超え、最終50億円が射程に入る。『死刑にいたる病』も中規模作品としてスマッシュヒット中。アニメはシリーズ歴代記録更新ペースの『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』に加えて、先週末2位の『映画 五等分の花嫁』が3億9000万円を記録する大ヒットスタート。
コロナ禍で最も客足が戻っていないのがシニア層だが、男女15~69歳の中で60代の意欲度が最も高い『大河への道』は初登場4位、公開週末で1億1000万円を記録した。供給が止まっていたハリウッド大作も復活の兆し。マーベルの『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は前作の最終興収18億7000万円を超え、今も高稼働。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は前作の65億7000万円は難しそうだが、累積40億円を超えた。
今週末には、トム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』が公開。36年前の大ヒット作の続編で、男女とも50~60代で意欲度が高いが、誰もが楽しめる娯楽大作。映画興行のさらなる復活を象徴するヒットを期待したい。
『トップガン マーヴェリック』2022年5月27日(金)公開
Ⓒ 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『ジャンル広く復活さらに』(毎日新聞2022年5月27日 東京夕刊)
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