『プリキュア』好スタート! 映画館での映画鑑賞に対する自粛意識が大幅緩和
公開日: 2021/10/29
『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』
Ⓒ2021 映画トロピカル~ジュ!プリキュア製作委員会
Ⓒ2021 Tropical Rouge Pretty Cure the Movie Production Committee
Ⓒ2021 TRPMC
<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(10月23、24日)>
1.(NEW) | 映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪! | 1週目 |
2.(1) | 燃えよ剣 | 2週目 |
3.(2) | 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ | 4週目 |
4.(3) | 宇宙の法―エローヒム編― | 3週目 |
5.(NEW) | CUBE 一度入ったら、最後 | 1週目 |
6.(4) | マスカレード・ナイト | 6週目 |
7.(5) | DUNE/デューン 砂の惑星 | 2週目 |
8.(6) | 劇場版 ルパンの娘 | 2週目 |
9.(NEW) | ロン 僕のポンコツ・ボット | 1週目 |
10.(7) | 護られなかった者たちへ | 4週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
緊急事態宣言の解除から4週間。先週末の一般消費者向け調査結果にも、前向きな変化がみられる。映画館での映画鑑賞について「現在もできる~1カ月後にできるようになる」と答えた割合が50%を記録。前回の緊急事態宣言解除後、6月末調査の34%から16ポイント増加した。年代別の差も小さくなっている。
心強いヒットもランク入り。初登場1位の人気アニメシリーズ『映画トロピカル~ジュ!プリキュア雪のプリンセスと奇跡の指輪!』は、土日の興行収入1億7000万円を記録。これはコロナ禍前の2019年10月に公開した前作『映画スター☆トゥインクルプリキュア星のうたに想いをこめて』の1億6000万円を上回る好スタートだ。
3位の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』も、最終興収29億6000万円の前作『007 スペクター』(2015年)とほぼ同ペース。それぞれ、コロナ禍で動員が鈍っていたキッズ・ファミリー層、年配層がメインターゲットの映画のヒットである。
1年半以上続いているコロナ禍で生活習慣は変わった。感染状況の収束による意識の変化に加えて、「これは映画館に出かけて見なければ」という「イベント性」による動員力がこれまで以上に必要だ。『プリキュア』のようなヒット事例の連鎖の向こうに、復興が見える。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『鑑賞意欲 宣言解除で増加』(毎日新聞2021年10月29日 東京夕刊)
【調査対象】全国に住む15-69歳の男女(年間0本鑑賞者も含む)
【調査実施日】
第11回:2021年6月26日~28日
第12回:2021年10月23日~25日
【回収サンプル】
第11回:スクリーニング調査(4,126サンプル)/本調査(1,066サンプル)
第12回:スクリーニング調査(4,059サンプル)/本調査(990サンプル)
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
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